損益計算書とは、その企業がどれくらい儲けているかを算出するための計算過程を表にまとめたものです。
★ ポイントは2点あります。
1 表の全体を見渡して、会社の利益構造を大ざっぱに確認する。
2 計算過程を追いかけて、どの辺で、どれ位の利益を計上しているのかを確認する。
★ キーワードは「段階利益」です。
損益計算書の特徴は「純利益は○○○○円」だけではなく、最上部に全ての原価や経費を含めた金額(売上高)が記載され、順次下に、原価、宣伝費、交際費、交通費、通信費、水道代金等を引き算して、最終的に「純利益」を最下部に表示しています。
ここで言う、順次引き算をして行く計算過程での節目節目の値が「営業利益」であったり「経常利益」であったりするだけです。こしうした、一連の引き算作業を総称して「段階利益」と言っています。
なぜ段階利益と言われるかと言うと、引き算の過程を棒グラフ等で表すと、段階のようになるからです。その図を「損益計算書」の例と一緒に以下に掲載しておきますので参考にして下さい。
「損益計算書」は、この「段階利益」の各段階における利益を、どう読むかが分析の秘訣です。
売上高 : 損益計算書の最上部の値です。 とにかく「これだけ売り上げがありました」と言う数値です。
売上総利益 : 企業がどれだけの利益を上乗せして事業を行っているのかが解ります。
営業利益 : 企業としての本業でどれだけ稼いでいるのかが解ります。これは本業のみの利益です。承知の通り企業は、本業を営むために、それに付随して会社を支えるために様々な活動をしていますね。そうした会社を維持していくための費用は差し引いてはいません。つまり、ここで利益があったとしても、維持費等にお金がかかっていたら、次の段階(経常利益)ではマイナスになる可能性があります。
経常利益 : 本業の利益から、通常の会社の維持費等を差し引いた額です。要するに、本業の純粋な利益から会社の維持費を引いていますので、経常的な利益と言えます。だから「経常利益」なのです。通常は特別なアクシデント等の損失がない限り本音の意味で「経常利益」が企業本来の利益と言えるものです。ですから、取引先の銀行や融資元の金融機関等はこれを重視しています。
当期利益 : 経常利益から臨時的な収入、アクシデント等による損失等を足し引いて、最後に税金を引いた値が「当期利益」になります。先ず、有り得ませんが臨終収入や突発的な損失がなけれな経常利益から税金を引いた値がそのまま「当期利益」となります。ここでの注意は、前段階の「経常利益」がマイナスであっても、土地などを処分して現金(特別利益)が手に入れば「当期利益」がプラスとなって黒字化が可能です。この辺りも、損益計算書からは読みとれますので大丈夫です。 このシリーズの最後に総まとめとして、損益計算書を例にした実践的な分析法を掲載しましたので、是非、参考にして下さい。