金融ビックバンにより新たにもたらされた会計基準として、代表的なものにキャッシュフロー計算書があります。
キャッシュフロー計算書には「間接法」と「直接法」がありますが、作成が比較的容易な間接法を殆どの企業が採用しています。おまけに、一度採用すると、投資家の混乱を避けるため、その方法を続けなくてはならないこともあって、間接法を選択する企業が多くなっています。
キャッシュフロー計算書は3種類に分類されます。
1 営業活動によるキャッシュフロー
2 投資活動によるキャッシュフロー
3 財務活動によるキャッシュフロー
です。 キャッシュフロー計算書の特徴はお金そのものに着目して、その流れそのものを計算しているところです。
ここで言う、「お金そのものの流れ」と言うのが実に解り難いですね。損益計算書とどこが違うの?多くの方がこの辺りを解っているようで解ってない状態ではないかと思います。 ウルトラ超簡単に言ってしまうと損益計算書とキャッシュフロー計算書とでは利益等の確定の仕方が異なるのです。
損益計算書については、取引が成立した時点での価値を基準としています。つまり、現金化されていようが、いまいが売上げた事実が発生した時点で利益となってしまうのです。 極端な説明すると、
例えば、あなたが原価100円のものを600円でAさんに売ったとします。しかし、Aさんは今年は既にお金を使い果たしてしまったので「支払いは来年でも良い?」と言い出したので、あなたは仕方なく「請求書」を作成し、来年支払う契約を正式に結びました。契約自体には何ら問題はなく両者が合意していれば法に抵触することもありません。
しかし、会計上は大きく異なります。つまり、実際にはお金は支払ってもらっていないのですが「損益計算書」上には売上として計上されてしまうのです。1円ももらっていないのに計算上は儲けは500円と記されます。
一方、キャッシュフロー計算書ではどうなるのでしょうか。冒頭で申し上げたとおり、現金そのものに着目しているので契約しただけでは、何もカウントされません。つまり「0円」です。 どちらの計算方法が正確かとなるとやはりキャッシュフロー計算書に軍配が上がります。
また、更に極端な話をすると、あなたの会社は今年の年末までに取引銀行に対して「300円」を返済しないと、倒産する可能性があるとします。損益計算書では500円の黒字となりますが、現金がないため300円を返せずに倒産です。倒産した後にAさんから600円をもらっても意味がないですね。 どうですか? お金そのものの、流れを計算しているとした、キャッシュフロー計算書の概略を理解してもらえたでしょうか。以下にそれぞれの計算書の特徴を紹介します。
1 営業活動によるキャッシュフロー
本業(会計上営業とは本業を意味します)によって生み出されたお金を意味します。
ここが「ゼロ」であったなら、その企業は契約が幾つあったとしても生み出された現金は「0円」と
言うことになります。
2 投資活動によるキャッシュフロー
将来を見据えてどのようなお金の使い方をしているのかが読みとれます。
3 財務活動によるキャッシュフロー
上記2つの活動を調整するものです。資金が足りなくなれば調達し、余剰金が出れば借金の
返済等にあてると言ったような流れを読みとれます。